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今年もやってきました、ナビスコカップの決勝戦です。気温は11月上旬とは思えないほど低いものの、前日までの悪天候が嘘のように雲ひとつない澄み切った青い空が広がっています。
今年のカードは城福体制二年目でムービングフットボールを完成させつつあるFC東京と、悲願の初タイトルを狙う川崎フロンターレの“多摩川クラシコ”となったわけですが、チケットは20分で完売。ここ数年、毎年完売が当たり前となっていますが、この不況になんとも凄い話です。
それだけ両サポーターのタイトル獲得への期待が高いということなのでしょう。
そんな期待感もあってか、私が会場一時間前となる10時過ぎに到着したときには千駄ヶ谷門、代々木門共に長蛇の列・・・スタジアム前の広場、横の公園を埋め尽くし、こんな列に並んでいたら何時になったら入場できるかわかりません。幸い今年からは青山門が同時に開門となるためそちらに向かいましたが、こちらも少しマシといえる程度で長蛇の列を成し、開門から30分後ようやく入場することが出来ました。
場内は昨日までの強風の影響からか、イベントコーナーは例年通り設置されているものの、装飾などはすべて取り払われ、華やかさという点では少しさびしい感じがします。
そんなことよりも一番気になったのが、ホットヌードルが50円値上がりして300円になっていたことです。この日だけなのか、今年になってからずっとなのかそれはわかりませんが、憤りを感じずにはいられません!!
せっかく新商品も登場し、少しずつですが進歩しつつあった国立が一番やってはいけないことをしてしまったとの感は否めません。
今年も例年通り完成度の高いパンフレットとヤマザキナビスコ様の素晴らしく美味しいお菓子を頂きました。今年はお菓子の内容も変わり、三種類も入っています。しかも最近カロリーが気になる私にも嬉しい一袋100kcalというローカロリー!美味しいだけでなく、健康にも気を使ってくれるナビスコ様・・・本当に素敵です、一生付いていきます、今後とも変わらぬサポートを何卒よろしくお願いいたします。
また、今年から例年とは違う試みも行われています。一つはオリジナルデザインチケットの発売で、準決勝来場者を対象に先行販売されました。まぁオリジナルデザインといってもポスターをそのままチケットデザインにしただけで、無駄に大きく扱いにくいんですが心意気は良しです。
そしてもう一つはメインスタンド中央前列をセレブレートシートという名の座席が設置されたことです。最近の日本代表戦などでも販売されているもののと同じようなものですが、弁当や記念品などは付いていません。ただ、個人的にはまったく要らないので、その分価格が安くなって、確実にいい席で見れるのなら何の文句もありません。
今回私はこの席で見てきましたが、すぐ真横に表彰台に上がる階段があり触りたい放題です。
毎年恒例の子供達の前哨戦も終わり、スタジアム内は俄かに緊張感が増してきます。開場してすぐに埋まった両ゴール裏は抑えきれない高揚感を隠すことなく発散していきます。
選手がピッチに姿を現すとそれは更に爆発していきます。
毎年楽しみにしているこの日限定の選手紹介VTRですが、川崎は相変わらずクオリティーの高い物を出してきます。
ただ、インパクトという点ではFC東京のほうが上だったのは否めません。だっていきなりあの入り方はね・・・。気になる人はYOUTUBEなどに動画が上がっていると思いますので見てみてください。
また、FC東京側は選手入場時に行うことが常識となりつつあるコレオグラフィティをこの時点にもって来ました。上下に分けられた赤青の風船がパネルとは違う動きのあるラインを形成しています。
対する川崎のコレオグラフィティは青黒の縦じまの中央に金色の大きな☆を持ってきました。ただ、綺麗なことは間違いないんですが、事前にスポーツ新聞などでネタばれがあった為かそれほど大きな驚きはありません。こういうのってやっぱりインパクト勝負だと思うんですよ・・・ネタばれは駄目だと思うんですよね・・・
大会公式アンセムが流れ選手が入場してきます。しかし、このアンセム、本当に秀逸です。
試合前のすべての感情を昂らせてくれます。ヤマザキナビスコカップFINALという素晴らしい舞台の価値を高めるのに間違いなく一役買っています。
しかしそんな素晴らしい曲の後に行われる国歌斉唱が何故角田信明なんですか?・・・・。別にね、誰でも良いと思うんですよ、気持ちを込めて国家を歌うことが出来る人であれば・・・でもね・・・発表になった瞬間にうっすら笑いが漏れるような人はやめましょうよ・・・
せっかくの舞台が台無しですよ・・・角田が悪いって言ってるんじゃないんですよ・・・実際歌は上手かったし・・・ただ、他にいなかったの!?いくらでもいるでしょ??ということなんですよ・・・
試合は前半から動きます。ビックチャンスを逃がした川崎に対し、東京は前日ニューヒーロー賞を獲得したルーキーの米本がエリアの外から無回転のロングシュートを決めて先制します。距離があったこともあってかマークが緩く、予期していなかったのか川島の反応も遅れ手を弾きゴールに吸い込まれていきました。会場の誰もが意表を突かれた一撃に一瞬の驚きと共にどよめきが起こります。
結果的に見ればこの一撃ですべてが決まりました。
時間的にもまだまだ余裕があったにも関わらず焦りを隠すことの出来ない川崎は個での中央突破が目立つようになっていきます。前線にそれだけの力がある選手が揃っているだけに、解らない訳でもありません。ただ、私個人の感覚でいえば、この展開は川崎の負けパターンです。
それは後半になってもほとんど変わりませんでした。攻め込むも焦りで微妙な感覚がずれているのかボールが枠に飛ばず、また飛んでもGK権田を中心とした東京守備陣に跳ね返されていきます。
挙句の果てには川崎の伝家の宝刀である見事なカウンターで切り裂かれ二失点目。
その後怒涛のように攻め込みますが、完全に守備を固めた東京を崩すことは出来ず試合終了。東京が五年ぶり二度目のタイトルを獲得しました。
川崎としては初タイトルにかける強い思いが最初の失点ですべて悪い方向に出てしまった感があります。強引な個での中央突破・・・ほとんど使われることがないサイド・・・得点の香りがしないセットプレー・・・。悪いときの川崎がそのまんま出た感じがします。完全に自滅したともいえます。これでは例え相手がどこであっても勝てなかったでしょう。
逆に東京は見事というしか言いようがない素晴らしい90分の戦い方を見せてくれました。圧倒的な個で押してくる相手に対し、チーム全員で対応する様はアンタッチャブルは要らないというチームコンセプトを十二分に体感させてくれるものでした。
日程的な問題でクラブ全員で勝ち抜いていく必要があるナビスコカップという大会を、決勝戦という舞台で見事に表現したとも言えるでしょう。
結果的にはその差がこの日の結果につながったのかもしれません。
そういう意味でも“ナビスコカップ”優勝に本当に相応しいチームでした。
FC東京選手の皆さん、サポーターの皆さん、関係者の皆さん、本当におめでとうございました。
来年も楽しみにしています。
追記:表彰式について
私は近くにいましたが、角度的に人の頭が邪魔で問題といわれているシーンのほとんどを実際に見ていません。
それでも表彰台に上がる川崎の選手の表情を間近で見た者として、それぞれ違うものの喪失感、絶望感、己に対する憤りなどがありありと浮かんでいたのはわかりました。
川崎にとっては初タイトルにかける思いが強いだけに「二位以下はいらない」というのは嘘偽りのない本音だと思います。
ただ、それは結果が出るまでの事だけにし、結果が出てしまえばそれは準優勝という事実を受け止めなければなりません。
敗者となって勝者の引き立て役になる覚悟がないのなら、この舞台に立つ資格などありません。それが勝てば得るものの大きいが、負ければ何もないファイナリストの義務だと思います。
そういう意味でも川崎の選手たちが取った態度は非難されてしかるべきことです。
確かにこの日だけを見れば“敗者”であることは間違いのないことです。しかし、この日敗者になるにも勝利を重ねてこなければならなかったはずです。
その積み重ねてきた勝利に対して、またこの日見せてくれた戦いに対する健闘に対して、多くの人が称えてくれているのです。
そこには他意はないはずです。それが解っていれば、絶対に出る態度ではありません。その事をもう一度考えて頂けたらと思います。
時に人は自分の感情が抑えられず、自分の不甲斐なさを出してしまい人を不愉快にさせることもあります。
それは人が感情の生き物だから仕方のない事だとも思います。
でも、それでも世間の注目を浴びる舞台、プロに憧れをもつ子供たちが見ている前では“プロ”として抑えなければならなかったと思います。
そして何より残念なのはこの件が大きくなったことで、FC東京のナビスコカップ優勝という結果が霞んでしまったことです。
公式HPには代表の謝罪文が掲載されていましたが、川崎の選手には大いに反省してもらい、今後二度とこのようなことがないようにしてもらえればと思います。
そして大会関係者様、スポンサー様、皆様には反省する人間を許す大きな心を持って頂ければとお願いいたします。
己への自戒を込めて・・・
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