第87回 天皇杯
全日本サッカー選手権大会



四回戦
横浜Fマリノス-佐川急便SC



準々決勝
愛媛FC-川崎フロンターレ



準決勝
川崎フロンターレ-鹿島アントラーズ



決勝
鹿島アントラーズ-サンフレッチェ広島


第88回 天皇杯
全日本サッカー選手権大会



三回戦
横浜FC-沖縄かりゆしFC



三回戦
湘南ベルマーレ-松本山雅FC



四回戦
東京ヴェルディ-サンフレッチェ広島



四回戦
川崎フロンターレ-モンテディオ山形



五回戦
大宮アルディージャ-名古屋グランパス



準決勝
横浜Fマリノス-ガンバ大阪



決勝
ガンバ大阪-柏レイソル


第89回 天皇杯
全日本サッカー選手権大会



三回戦
川崎フロンターレ-カターレ富山


第90回 天皇杯
全日本サッカー選手権大会



一回戦
琉球FC-徳山ヴォルティス・セカンド



一回戦
Y.S.C.C-鹿屋体育大学



準決勝
鹿島アントラーズ-FC東京


第95回 天皇杯
全日本サッカー選手権大会



決勝
浦和レッズ-ガンバ大阪


第96回 天皇杯
全日本サッカー選手権大会



準々決勝
FC東京-川崎フロンターレ



準決勝
大宮アルディージャ-川崎フロンターレ



決勝
鹿島アントラーズ-川崎フロンターレ



第88回 天皇杯 全日本サッカー選手権大会

三回戦 湘南ベルマーレ-松本山雅FC



ニッパツ三ツ沢球技場から、平塚競技場にやってきた。
途中、少し休憩したので予想以上に時間がかかってしまったが、 この日の開門時間は試合開始一時間前の18時。 開門までまだまだ時間がある。

この日の夜開催はこの試合のみで、残りの試合は全て昼間に行われている。 せっかくの三連休、分散開催してくれれば他にも見に行けたのに、全くもって気の利かない日程である。

さて、この試合は現在J2でも上位に位置し、昇格を射程圏内に捉えている湘南ベルマーレと、 北信越フットボールリーグ1部に属する松本山雅FCとの一戦である。 カテゴリー的に言えば4部にあたる地域リーグに属する松本山雅FCだが、 将来のJリーグ参入を明言しているチームだ。 残念ながらリーグ戦では同じくJ参入を目指すAC長野パルセイロや、ツエーゲン金沢、 JFL参入を目指すジャパンサッカーカレッジに後塵を排し4位に終わってしまったが、 まだ全日本社会人サッカー選手権大会が残っている。 この大会で優勝すれば、地域リーグ決勝大会の出場権を得る事が出来るだけに 本番前に実力を測るという意味では初めてのJリーグチームとの対戦になる湘南ベルマーレは自分たちの実力を図るのに十分と言える。
 
逆に湘南にとって最優先されることはJ1復帰であり、リーグ戦での戦いが最優先である。 それゆえ、この日はメンバーを落としてくることが予想された。 実際、ここ数年昇格争いにいるJ2のチームはどこも目先の天皇杯よりも来年に繋がるリーグを選択してきた。 その選択は私も間違いだとは全く思わない。 しかし、この日の湘南は予想に反してほぼベストメンバーを揃えて来た。 それだけに、もしかしたらもしかするのではないか?という期待も薄れる。

それにしても驚いたのが松本山雅FCのサポーターの数である。 入場ゲートには緑のレプリカユニフォームを着た人が列を成し、 かなり後方まで続いている。 この日はメインスタンドのみ使用されていたのだが、 松本山雅側は完全にスタンドを埋め尽くし、立ち見まで出ていた。 ゲートフラッグや応援旗などの数は完全に湘南を上回っている。 正直、私は地域リーグのチームにこれだけのサポーターがいる事にも驚いたし、 彼らの天皇杯に対する気持ちに純粋に嬉しくなった。 心が松本山雅FC寄りなるのは仕方のない事である。
 
感想を簡単に。
・兎に角、予想外の連続だった。
左サイドの選手の前への突破は強引過ぎる面はあるものの、観客を惹きつけるには十分。 サイドを起点に二列目、三列目が追い越す、決して華々しさはないもののシンプルにつなぐサッカーは好感が持てる。 守備ではしっかりとラインを形成し、タイトなチェックを絶やさず早め早めにボールを奪っていく。 先に失点を許したものの、すぐに追いついた流れるような攻撃も見事の一言だった。
・さすがに後半になると湘南が押し気味に進め始めるが、 体を張った守備と気持ちで何とか食い止め、カウンターで応戦。素晴らしい。
・試合はそのまま延長戦でも決着がつかずPK戦へ。 松本山雅FCは1人外し、湘南の5人目が決めれば負けという状況追い込まれるが、 そうは問屋が卸さない。 勝利を目前とした湘南が5人目、6人目と連続で外し、 松本山雅FCはこの重圧のかかる場面できっちりと決め試合終了。 誰もが予想しなかったであろう勝利を手にした。
 
 
 
勝利の瞬間、松本山雅側はピッチでもスタンドでもまるで優勝したかの様に喜びを爆発させていた。 周りを見渡せば泣いている女性もいる。 松本山雅というチームにとって、今後も長く語り紡がれるであろう歴史的な瞬間であり、 その瞬間を目撃できた事に私自身も感激している。

試合開始から2時間45分、素晴らしい試合をした選手と素晴らしい雰囲気を作ったサポーターに対し、私も立ち上がり惜しみない拍手を送る。 何時までも眺めていた、そんな素敵な光景だった。

改めて、私はこの試合を観戦できた事を誇りに思う。 ワールドカップやチャンピオンズリーグだけがサッカーではない。 観衆が3000人を切るようなスタジアムでも、 レベルは劣っていても、それに負けない魅力ある戦いを見る事が出来るのだ。 この刺激的な快感を味わうことが出来るから、つまらない日常を我慢できるのだ。

今度こんな心の底から熱くなれる試合が観戦出来るのは何時になるのだろうか? 大いなる期待と未知なる不安、一抹の寂しさを抱えてスタジアムを後にした。


(「四回戦:東京ヴェルディvsサンフレッチェ広島」に続く・・・)


HOME

inserted by FC2 system