はじめに: 旅のきっかけ 

AFC CHAMPIONS LEAGUE 2017
グループリーグ観戦記

 2017.02.22 第一戦 HOME
水原三星ブルーウイングス戦

 -Ⅰ-:精神一到何事か成らざらん 

 2017.03.01-02 第二戦 AWAY
東方沙龍SC戦

 3/1 -Ⅰ-:断じて行えば鬼神も之を避く
 3/1 -Ⅱ-:巡礼潮流-香港編 其ノ一-
 3/1 -Ⅲ-:忍の一字は衆妙の門
 3/1 -Ⅳ-:九仞の功を一簣に欠く
 3/2 -Ⅰ-:巡礼潮流-香港編 其ノ二-
 3/2 -Ⅱ-:巡礼潮流-香港編 其ノ三-
 3/2 -Ⅲ-:ミヤコワスレの花言葉  

 2017.03.14-15 第三戦 AWAY
広州恒大戦

 準備編:先は野となれ山となれ

 3/14 -Ⅰ-:惚れて通えば千里も一里
 3/14 -Ⅱ-:虎口を逃れて竜穴に入る
 3/14 -Ⅲ-:老驥千里を思う
 3/15 -Ⅰ-:巡礼潮流-広州編-
 3/15 -Ⅱ-:ならぬ堪忍するが堪忍  

 2017.04.12 第四戦 HOME
広州恒大戦

 2017.04.25-26 第五戦 AWAY
水原三星ブルーウイングス戦

 2017.05.09 第六戦 HOME
東方沙龍SC戦戦


 2017.03.01 第二戦 AWAY 東方沙龍SC戦

-Ⅲ-:忍の一字は衆妙の門




MRT中環駅から荃湾線に乗り換え、MRT佐敦駅で下車。予約していたホテルに徒歩で向かう。

今回は一泊二日、しかも試合はナイトゲームという事で、ホテルは完全に寝るだけの場所で十分だった。

と、いう事で、試合会場である旺角球技場からも3駅と近く、一人部屋としては最安値に近い部屋を抑えていた。
写真で見る限りはオシャレな雰囲気を醸し出していたが、そこは私も少しは旅慣れた大人である。正直期待はしていなかった。

実際、ホテルの居住するビルは築何十年かも解らない薄汚れた古い雑居ビルで、エレベーターは停まるごとに上下2㎝は動く。
部屋はバス&トイレを入れても二畳ほどのスペースで、ベットは足を伸ばす事も出来ない程小さかった。 ただ、清潔感だけは写真のイメージとそれほど乖離してはいなかった。

個人的にはいくら広くても清潔感がない部屋より、狭くても清潔感のある部屋の方がいいので、1泊約2500円という値段を考えれば妥当な所だと思う。



午後4時半。 部屋で一時間ほど仮眠し、幾分か疲れと眠気が取れたので試合会場に向けて出発する。

人がひしめき合う大通りを歩き、ホテルから5分ほどの所にあるMRT油麻地駅から二駅のMRT太子駅で下車。10分程歩くと決戦の地・旺角球技場に到着した。



取りあえず、一応当日券が販売していないかどうか確認する為、チケット売場を探してみるが見当たらない。
どうやら、チケット売り場は柵で囲まれた敷地内にあるらしく、試合開始二時間前の開門時間になるまでは入る事は出来ない様だ。

一応、ダフ屋らしき奴がいないかどうかも見てみたが、それらしき奴は全く見当たらない。

見当たらないどころか、正面ゲート付近にいるのは私と同じ、チケットを持っていない川崎サポーターだけで、 その数は、開門時間が近づくにつれ、どんどん増えていった…。



午後18時。
開門時間となり、ゲートが開かれる。

私は一目散にチケット売り場に向かうが、事前の情報通り当日券は販売していなかった。

いよいよ、チケットを手に入れる手段は限られたものになってしまった。

入場ゲート付近では同じようにチケットを持っていない大勢の川崎サポーターがボードを掲げ、チケットを譲ってくれる人を探していた。
私も同じようにボードを掲げ、天命を待つことにしたが、如何せん需要と供給のバランスが全く取れておらず、 譲ってくれる人が殆どいない状況ではライバルが多すぎた。

価格の相場もHK$300位で何とかなるかと思っていたが、チケットを持っている奴との交渉中に他の人間も群がり、横からどんどん値を釣り上げていくのでHK$500近くまで上がっている様だった。
そんな状況の中、地元メディアの取材も始まり、警察まで出動してきて、入場ゲート付近は何かもうグチャグチャになっている。

これじゃ無理だ…。

開門から30分。一向にチケットが手に入りそうな気配を感じない。
ただ、試合開始時間近くになれば、値段は下がるし、手に入るチャンスは若干増すだろう。

しかし、私は少しでも早く入場したかった。

今日のホーム側のチケットは、メイン中央部分とアウェー席を除き、全て自由席である。 早く入れば入る程、チケットの価格以上の価値のある席を確保できるのだ
それに、スタジアム内を散策したいし、何か美味しそうなものも食べてみたかった。

なので、リスクを伴うが、私は正面ゲート付近から離れ、MRT太子駅近くまで戻り、他の川崎サポよりも早く独占的に接触する機会を得ようと考えた。

そして、この判断が的中した。

5分ほどで向こうから声を掛けられ、HK$300の即決で交渉は成功。
見事チケットを手に入れることが出来た。



チケットさえ入手すれば、急いでスタジアムに戻り入場するだけである。

簡単な手荷物検査を済ませ、一目散にメインスタンドを目指すが、残念ながら目ぼしい席はもう埋まっている。
と、いうわけで、とりあえず殆ど人がいなかったアウェーゴール裏正面前方の席を確保。
時間はあまりないが、スタジアムを探索することにした。

●旺角球技場



香港プレミアリーグ/東方沙龍SCと傑志SCがホームスタジアムとして使用。サッカー香港代表の試合が行われることもある。
元々は陸上競技場として開場したが、1991年一度目の改修工事により球技専用スタジアムに。 2011年二度目の改修工事でメイン/バックスタンドに屋根と、ゴール裏スタンドに大型電光掲示板を設置した。 また、この改修工事では、全てのスタンドの高さを1.5m高くした事で、前方の席でも視界を遮られることなく観戦できるようにし、 座席も長椅子から全席個別席へと変更したことで、収容人数は8500人から6664人へと減少している。


ちょっと駆け足にはなったが、一通りの見学を終え、自分の席に向かう。

その時、大きな歓声と共に東方沙龍SCのGKが、そして両チームの選手がウォーミングアップの為、ピッチに姿を現した。



2017.03.01 東方沙龍SC戦 -Ⅳ-:「九仞の功を一簣に欠く」に続く・・・


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