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高尺スカイドーム


■住所:大韓民国ソウル特別市九老区高尺洞66-2
■オープン:2015年10月
■収容人数:16833人

2009年の着工から6年の年月と、2417億ウォンを費やした韓国初のドーム球場。
元々は2007年に閉鎖された東大門野球場の代わりとして一般的な野外球場として計画されていたが、紆余曲折を経てドーム球場となった。
2017年ワールドベースボールクラッシックでは一次ラウンドA組の試合が同球場で全ての試合が行われた他、2016-2017年の二年契約で韓国プロ野球/ネクサン・ヒーローズが本拠地球場として使用されている。
ちなみに、韓国プロ野球の本拠地球場で人工芝が採用されているのは同球場だけである。



■地下鉄1号線「九一」駅より徒歩3分

「九一」駅の仁川側に高尺スカイドーム専用の出入り口が設けられている。こちらを利用すれば、球場はほぼ目の前、外野スタンドゲートまで3分程で到着する。体感的には西武ドームに非常に近い。
しかし、逆方向から出てしまうと球場まではかなり遠回りとなり、高架を潜り、川沿いを歩き、橋を渡ってようやく球場正面ゲートに到着する。
ただ、遠巻きにドーム球場を見たいのなら、こちらを利用した方がよい。


・川沿いに望む高尺スカイドーム。
収容人数が2万人クラスのドーム球場という事もあってか、日本のドーム球場の様な圧倒的なデカさを感じる事もなく、 その形状もあってか体育館にしか見えない。 比較的形状や色調の似ている札幌ドームと比較しても二回りは小さく感じる。
・限られた敷地に無理矢理建設した影響からか、球場の周辺は15000人を超える収容人数を誇る施設としてはかなり狭く感じる。
ただ、道を挟んだ向かい側には飲食店が数多く並び、食事には困らない。

・「九一」駅の仁川側専用ホームから出ると、球場は目の前に見える。途中には常設の売店もあり、簡単な軽食も販売されている。

・周辺は野球のボールやバットをモチーフにしたベンチやモニュメント等も設置され、 野球場としての雰囲気造りにはそれなりに力は入っている。

・十分な広さが確保されたコンコースには所狭しと売店が並んでいる。
品揃えも豊富で、安くてボリュームも味も中々。ドーム球場だけに限定すれば、日本よりも遥かに充実している。

・収容人数は16833人。
・スタンドは内外野共に二層式。内野スタンドと外野スタンドは敷地面積の関係から完全に分断されており、両翼ポール側付近には座席も設置されていない。
・両翼99m、中堅122m。フェンスの高さは4m。
・グランドは最新のハイテク人工芝を採用し、ドーム球場では珍しく、内野の塁間がベース付近以外にも土が使用されている。ただ、土の層があまり厚くないのか、選手からは「滑りやすい」と不評である。
・グラウンドから屋根までの高さについては約70m。 屋根素材としては東京ドームと同じ、テフロン加工膜を使用して自然光を採光出来るようにしている。ただ、元々照明が暗い事も相まって、選手からは「フライが消えて守りにくい」「天井が白いのでボールがよく見えない」とかなり不評。

韓国初のドーム球場として華々しくデビューした同球場だが、 他の球場と比べても「欠陥」と言わざるを得ない致命的問題が開場直後に続出している。

その最たるものが「座席問題」。
開場当時は一列に最大31席が並び、通路に出るには非常に困難を要する所がいくつもあるという点である。あまりの困難さに、インターネットでは「おむつ(をして行かなければならない)席」という、ある意味センスを感じる有り難くない蔑称まで付けられていた。
また、当初はアマチュアの為の野外球場として計画され、ハーフドームという提案を経てドーム球場に設計が変更された事から、プロ野球の試合を開催するには相応しくない施設&構造を持つ事になった点も問題視されている。

具体的に言えば、
・電光掲示板が小さすぎる
・内野席と外野席が完全に分断されている奇妙な構造で、高層スタンドを持つスタジアムにも関わらず、 スタジアム内に一般の客が利用できるエレベーターは一つしかない。
・鉄骨が剥き出しの構造の為、打ちあがった打球が見えない。
・ベンチにブルペンと繋ぐインターフォンがない。
等など、数多くの問題が指摘された。

それゆえ、「21世紀最悪のドーム球場」という有り難くない名を開場してすぐに頂戴している。

これらの事態を踏まえ、ソウル市は2016年からのプロ野球シーズン開幕までに間に合う様、 観客席の中間に通路を設置したり、ダグアウトに屋根を敷設したり、内野ネットを高さのある新しいものと交換したり等などの工事を5億8000万ウォンかけて実施。 これにより、観客席は開場当初の18092席→16833席と約1000席近く削減されている。
↑元からある通路はコンクリート仕様。
↑後から追加された通路は鉄板仕様。
ただ、所詮は急場しのぎの改修工事。
通路は作ったものの、その通路を利用する為の通路が確保できていない場所もあり、構造的欠陥を抜本的に解決したとはお世辞にも言えない。

作成日:2017/05/18
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