Estadio Metropolitano

■呼称:Wanda Metropolitano Stadium
■住所:Av. de Luis Aragones, 4, 28022 Madrid
■オープン:1994年9月6日
■収容人数:67703人

新スタジアムとしてのこけら落しは2017年9月16日。
アトレティコ・マドリードにとってはレティーロ(1903年〜)、オドネル(1913年〜)、メトロポリターノ(1923年〜)、ビセンテ・カルデロン(1066年〜)に続く5つ目の本拠地となり、 スペインでは「欧州最高でなければ、最高のスタジアムの一つ」との評価を得ている。
ただし、このスタジアムが生まれ変わるまでには相当の紆余曲折があった。
事の始まりは、マドリード市が1994年9月に開場したペイネタと呼ばれたスタジアムを五輪会場のメインスタジアムとして使用するプロジェクトを立ち上げた事である。 そして、五輪メイン会場として使用した後、アトレティコ・マドリードの新本拠地になることが、その時点では既成事実となっていた。
しかし、マドリード市は五輪開催都市に立て続けに落選&立候補を断念した事で、アトレティコ・マドリードは独自に改築計画を進めていく事を決断する。 ただ、諸問題が続出し、改築費用が捻出できずに計画は何度も頓挫しかけた。結果的には 将来的なビセンテ・カルデロンの土地売却と、新スタジアムが今後生み出す収入で工面する事で決着するも、クラブが相当なリスクを背負い込んだことは言うまでもない。
■地下鉄「Estadio Metropolitano」駅 (L7)より徒歩3分

最寄り駅は地下鉄「Estadio Metropolitano」駅。その名の通り、スタジアムの目の前に出来た新設の駅である。
ただ、スタジアム自体はマドリード市の中心部からは少し離れた所にあり、「Atocha」駅から向かうと40~50分程かかる。



・近代的な造りのスタジアム外観。色も抑えられ、シンプルにまとまっている。
・メインスタンド側とは表情が異なるバックスタンド側外観。
・スタジアムの周辺には常設の売店も用意されている。本来、スペインサッカーと言えば試合開始直前までスタジアム周辺のバルで飲み食いし、時間を過ごすのが一般的だが、残念ながら郊外の外れに建てられたこのスタジアム周辺にはそういった店はない。それゆえ、クラブ側がスタジアム周辺に用意したのだと推測される。

・メインスタンド側には幾つかのモニュメントが設置されているが、その中でも特筆すべきなのは、正面広場に埋め込まれた数多くのプレートだろう。 このプレートには過去現在問わず、アトレティコ・マドリードに所属した経験を持つ全ての選手の名が刻まれている。 その中には、私の大好きな「フェルナンド・トーレス」や、日本にも馴染みのある「フォルラン」等のプレートもあった。
・バックスタンド側にはクラブのエンブレムにも描かれている「熊」と「ヤマモモ」(13世紀頃にマドリード周辺に多かったことが由来)のモニュメントもあり、 台座にはアトレティコ・マドリードがこれまでホームとして使用してきたスタジアムが刻まれている。 ちなみに、この「熊」と「ヤマモモ」の位置は、新スタジアム名と共に発表されたクラブ12個目となる新エンブレムと同一のデザインで、これまでのデザインとは熊とヤマモモの位置が反転している。

・スタジアムには広大な敷地を誇るオフィシャルショップも併設している。

・収容人数は67703人。
全三層式の画一的なスタンドは、どの位置からでもその表情をあまり変えることは無いシンプルなデザインにまとめられている。
・スタンドはアトレティコ・マドリードのクラブカラーである「赤」に統一されている。
・元々オリンピック開催を目的とした陸上競技場として設計がされていた為、フットボール専用スタジアムとしてレイアウトの再構成するには 地面を更に15m程掘り下げる必要があった。また、それに伴い、最下層となる一層目は専用スタジアムとしては傾斜が緩やかになってしまったが、 これは前本拠地スタジアムのビセンテ・カルデロンよりも最前列をピッチに近づけたためである。
二層目/三層目スタンドが丸みを帯びているのも、元々陸上競技場として設計されていたという事が大きい。
・新しいスタジアムにしてはシンプルなベンチシート。レカロ等の豪華なシートを採用するクラブが増えている中ではかなり貧相に見える。
・全スタンドを取り囲む屋根は芝生への日照を確保する為、庇の部分は小さく、最下層に至ってはその恩恵をほぼ受けていない。 また、優しい波状の屋根は周囲の景観を壊さない様、その高さを比較的低く抑えている。
・座席は全席背もたれ付き、折り畳み式の個別席。メインスタンドには柵で囲まれたBOX席なども用意されている。

作成日:2018/2/16
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