アラブ首長国連邦蹴球巡礼記2017

 3/22 -T-:最初の中東決戦
 3/22 -U-:巡礼潮流-アブダビ編-
 3/23 -T-:巡礼潮流-アルアイン編-
 3/23 -U-:アルアインに咲く華
 3/23 -V-:イカレちまったぜー!!
 3/23 -W-:Rock Over JAPAN
 3/24 -T-:サヨナラ in the Rain  

 3/23-T-:巡礼潮流-アルアイン編-



UAE滞在二日目の朝。
十分過ぎる程の睡眠と休養を取ったお陰で、持病の片頭痛は勿論の事、体調もすっかり良くなった。
3日しかない貴重な滞在期間内の半日以上を費やしたのだからこうでなければ困る。

本日の予定は午前中からスタジアム巡り、そして今回の旅のメインイベント「日本代表‐UAE代表」の試合観戦である。

ホテルと同居しているスーパーマーケットで朝食を購入し、身支度を整え現地時間9:30過ぎにホテルを出発。
当初の予定では今日訪れるスタジアムには全てタクシーで行こうと考えていたが、昨日の段階で手持ち金額に些か不安を感じる事になったため、昨日の夜の段階で急遽路線バスを利用する事に変更。 念入りに下調べを済ませ、完璧過ぎるプランニングを完成させていた。
後はひたすら、このプラン通りに遂行するだけである。



まず最初に向かうのは「シェイク・ハリファ・インターナショナル・スタジアム」。

ホテルの最寄りのバス停から990番線に乗車する。
アルアインのバス料金は一律2AED(約76円)、乗車するときに運転手に料金を払いチケットを受け取る。 どこまで乗っても2AEDというのだからハッキリ言ってメチャクチャ安い。
長距離バスもそうだが、この国のバス料金は本当に安すぎる。
私の様な下々の貧民には有難い限りである。

残念ながらスタジアム前にはバス停はなく、通り過ぎた後の最初の停留所で下車する。
周辺には大規模ショッピングモールもあり、治安は全く悪そうに見えないのだが、 道端には浮浪者の様な人達が屯し、何やらゴチャゴチャと話しかけてくる。
まぁ、話しかけられたところで何を言っているかわからないし、関わりたくもないので華麗にスルー。5分程歩いてスタジアムまで戻ってきた。



正面ゲートの警備員室には人影がなく、門も空いていたので堂々と入る。

スタジアムの通用口も開いていたので中に入り、許可を得ようと関係者を探すが、人っ子一人見当たらない。
なので勝手に中に入り、見学させてもらう事にした。


●シェイク・ハリファ・インターナショナル・スタジアム



1996年開場、収容人数は16000人。
以前はUAEサッカーリーグ/アルアインFCのホームスタジアムとして使用されていた他、アラブ首長国連邦のサッカー代表戦も開催されていたが、 現在は2014年に開業したハッザーア・ビン・ザーイド・スタジアムの方にその役割は移っている。
ただ、スタジアムとしての機能は失ってはおらず、2019年AFCアジアカップでは試合会場の一つとして使用されることが決定している。
一応無許可で入っている手前、面倒な事にならない様、サクッと見学して次のスタジアムに向かう事にした。
次のスタジアムは「タハヌン・ビン・モハメド・スタジアム」。 乗ってきた路線のバスで戻り、「タウン・スクウェア」で930番線のバスに乗り換える必要があった。

早速、バス停に戻ろうと歩き始めたその時、私の目に一つの看板が目に入った。



【SABWAY】



え!?地下鉄あるの??


まさか、UAE、しかもアルアインに地下鉄があるなんて思わなかった。
そんな情報は聞いた事がなかったし、私が持参した「地球の歩き方」にも一行たりともそんな事は書いていない。

だが、しかし、ここは世界有数の金持ち国家・UAE。
いきなり地下鉄を造ったとしても何の不思議もないし、それぐらいの金は余裕で持っているだろう。
しかも、スタジアムの目の前にあるのだから、利用しない手はない。
まぁ、料金もどこに行くかもわからないが、とりあえずそんなに高くはないだろうし、中心部には行くはずである。

と、いうわけで、予定変更。
少々リスクはあるが、UAEの地下鉄というものに乗ってみたいという興味が勝ってしまった。

階段を下り、照明もない真っ暗の通路を突き進む。
すぐに光が刺す上り階段が見えたのであがると、私は反対側の道路に出ていた。

「地下道」かよ!!


正直、私は「SABWAY」という文字の看板を、地下鉄とサンドイッチ屋以外の意味で使用している所を初めて見た。
「SABWAY=地下鉄」と完璧に思い込んでいたので、「地下道」とは思いもしなかったのである。
完全に大馬鹿者である。

そして、そんな馬鹿が一人肩を落としている間にバスは通り過ぎる。
結局、次のバスが来るまで、30分近く待つことになった。



予想以上に時間がかかってしまったが、無事「タウン・スクウェア」まで戻ってきた。
ここで930番線のバスに乗り換えるのだが、バス停には930番の表示がない。
恐らく930番線の乗り場は少し離れたところにあるのだろう。
同じバス停の名前でも路線毎に何か所かあるというのは、結構よくある事である。

予想通り930番線のバス停は交差点を曲がって少し歩いたところにあった。
そして、バスは直ぐに到着した。



バスに乗ること数十分。
バスはどんどん市街地から離れていく。
本来ならバスの中には次の停車場を表示するモニターが設置されているのだが、このバスはそのモニターが故障しているのか全く表示がない。
それでも930番線に乗車したことは間違いがなかったので安心しきっていたのだが、バスはスタジアムに着く前に終点に到着した。

…逆方向乗っちゃった…。


もう本当に自分の注意力のなさに嫌気がさす…。
何故、バスに乗車する前に行き先を確認しなかったのか!?何故その可能性を考慮しなかったのか!?悔やむことしかできない…。

っーか、ここ何処だよ!!



結局、乗ってきたバスはすぐに折り返していった為、再びバスが来るまで30分近く待つことに…。

そして、再び乗車して数十分、恐らく順調に行っていれば1時間以上前に到着していたであろう目的地にようやくたどり着くことが出来た。



最初に訪れたスタジアムと同じく、正面ゲートの警備室には人影は見えず、ゲートも開いていたのでズカズカと侵入する。
整備と清掃が行き届いた敷地内を歩き、スタジアムの通用口が開いていたので勝手に入ると、 スタンドの清掃とピッチの整備が行われていた。

そして、スタンドの最前列にはその状況を見守る、如何にも偉そうなオッサン。
満を持して見学を願い出ると、満面の笑みで「好きなだけ見て行ってくれ!」と許可してくれた。


●タハヌン・ビン・モハメド・スタジアム



1987年開場、収容人数は15000人。
以前はUAEサッカーリーグ/アルアインFCのホームスタジアムとして使用され、2003、2005年にはAFCチャンピオンズリーグ決勝戦の会場にもなった他、 アラブ首長国連邦のサッカー代表戦も開催されていた。 しかし、こちらも2014年のハッザーア・ビン・ザーイド・スタジアム開場後はその役割を移している。



見学を終え、偉そうなオッサンに礼を言おうと思ったが、オッサンの姿は見えなかった。
恐らく、昼飯時なので飯でも食いに行ったのだろう。

そして、予定時間を大幅にオーバーしたが、とりあえずこれでアルアインでのスタジアム巡りは終了である。
本当はスタジアム巡りの後、昨日出来なかった観光をしようと思っていたが、それには残り時間が微妙すぎた。

と、いう事で、少し時間は早いが、このまま決戦の地「ハッザーア・ビン・ザーイド・スタジアム 」に向かうことにした。


(「3/23-U-:アルアインに咲く華」に続く・・・)


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