アラブ首長国連邦蹴球巡礼記2017

 3/22 -T-:最初の中東決戦
 3/22 -U-:巡礼潮流-アブダビ編-
 3/23 -T-:巡礼潮流-アルアイン編-
 3/23 -U-:アルアインに咲く華
 3/23 -V-:イカレちまったぜー!!
 3/23 -W-:Rock Over JAPAN
 3/24 -T-:サヨナラ in the Rain  

 3/23-V-:イカレちまったぜー!!


やっとの思いでスタジアム内に入れたので、まずは自分の席を目指す。
ただ、ここでも途中何度も引き留められ、チケットCKを受ける。
入場してからスタンドの入口に向かうたった数十mの間に4度である。
ここまで何度も繰り返しCKする必要が何処にあるのかサッパリわからないが、 「見せろ!」と言われて拒否しても、面倒くさい事しか待っていないので素直に従うしかない。

しかも、スタンドはまさかの清掃中。
座席下に溜まった砂を大勢の作業員が一斉に掃きまくるので砂煙が尋常ではなく、終わるまでは立ち入り禁止だそうだ。
係員の兄ちゃんは「今、綺麗にしてやるから少し待ってろ、どうだ、嬉しいだろ!!」と自信満々に自分たちのホスピタリティーをアピールして来るが、 日本人の感覚からすれば「入場開始前に終わらしとけよ!」と思うのが普通だと思う。

っーか、開門予定時間から45分以上経過し、こっちの入場に合わせて掃除を始めたのを見ると、逆に嫌がらせじゃないか?アウェーの洗礼か?という疑惑は拭えない。



と、いうわけで手持無沙汰になったので売店に向かう。
スタジアム内にはアウェー側にも常設の売店が設けられており、 酒の販売はしていないが、ソフトドリンクと菓子類を中心とした軽食は比較的お手頃な値段で販売されていた。

早速飲み物でも注文しようかと近づくと、こちらが何か言う前にミネラルウォーターを注ぎだす店員。 どうやらミネラルウォーターは無料で配っているらしい。
売店で無料の飲み物を配るという感覚が私には全く理解できないが、正直大変有難い。 ただ、注文も聞かずにいきなり差し出されては何の事かと正直戸惑ってしまう。

それでも、先の清掃の件も含めて、彼らなりの配慮は感じる事が出来た。



入場から数十分後、ようやく清掃が終了しスタンドに入る事が出来た。
この試合の私の席は1F席。2F席とどちらにしようか迷ったのだが、恐らく日本代表サポーター軍団は料金の安い2Fに陣取ることが予想されたし、 出来るだけ落ち着いた環境で観戦したかったので1F席を購入した。



完全に日が沈み、ピッチがカクテル光線で鮮やかに照らし出され、日本代表、続いてUAE代表のの選手が姿を現した。
少し意外だったのが、UAEサポーターも太鼓を使う事。ただ、その太鼓は、日本のサポーターが応援で使うようなものではなく、 軍楽隊が使用するようなちょっと高そうな太鼓だったのは流石お金持ちである。



日本代表のスタメンが発表される。
今回の日本代表にはキャプテンの長谷部誠がいない。
それゆえ、ハリルホジッチ監督はベテランで経験と実績を兼ね揃える今野泰幸をスタメンに起用してきた。 恐らく、長谷部の怪我の状況が思わしくないという情報が入っていたのだろ。それゆえの選出&起用と見て取れる。

ただ、ここまでは事前の状況からある程度予想は出来た。

この試合の最大のサプライズは間違いなくGK川島永嗣の起用だろう。
今シーズン、ここまでの最終予選で正GKを務めてきた西川周作のコンディションがあまり良くない事もあって、本来は東口順昭の 起用を考えていたのかもしれない。ただ、残念ながら怪我で戦線離脱した事でこの件は振り出しに戻り、なんだかんだで西川起用で落ち着くと思っていた。
特に川島に関しては所属チームで第三GKという立場であり試合にも出ていない事から、その選出理由自体が選手としてよりもその存在感や発言力、経験等のチーム全体に与えるメンタル的な部分を重視していたと考えられていただけに余計である。

ただ、私としては本当に嬉しかった。

川島永嗣はまだ日本代表に選出される前、川崎フロンターレに移籍してきた当時から見続けてきた選手であり、 最もその背中を見たGKである。
そりゃー時々「えぇ〜…」と思うようなポカもするが、誰よりも情熱的で誰よりも熱く、あの鬼気迫るセービングで幾度となくチームを救う姿を見せられたら誰だって好きになる。私も大好きだ。
東口 順昭これだけでも、今日の試合は見に来た価値があった。

ただ、絶対に負けられないこの一戦でこの選択を決断した監督は、中々イカレているとは思う。



選手の入場が始まり、両国の国歌が流れる。 異国の地で聞く“君が代”はやはり格別である。

試合開始直前までは紫の空席が目立っていたスタンドも、いつの間にか白一色に染まっていた。


(「3/23-W-:Rock Over JAPAN」に続く・・・)


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